堕落繊細大学院生のつぶやき

日々感じるあれこれを思うがままに書くブログです。

愛情と矛先

Mrs. GREEN APPLEの「愛情と矛先」に最近とてもハマっている.

 

Mrs. GREEN APPLEに出会ったのは6年くらい前の関ジャム.鯨の唄を丸山くんとコラボしているのを見て,素敵な歌詞とメロディーだなぁと思ったのが最も古い記憶.

 

次はうみの杜水族館のイルカショーで聴いたSpeaking.当時は知らなかったけどさわやかでノリが良くてこれもまたいい曲だなぁと思った.

 

次は2020年の自粛期間.元欅坂46の平手ちゃんを脱退後初めて見たWanteD!WanteD!.ノリが良くて何度か繰り返し聞いた.

 

そこから間がだいぶ空き今年の春,めざまし8のテーマソングとしてダンスホールを聞いた.

 

なんとなくずっとこの人たちの曲好きだなぁと思っていたけど,なかなか足を踏み入れなかったミセス沼.

 

9月ごろ知人からバンドサウンドの沼に落とされたことをきっかけに色んなバンドの曲を聞いていた.その中で,そういや私ミセスの曲結構好きだなぁと思い出して知っている曲をYouTubeで聴き始めた.

 

そしたらもう加速度的にはまったよね.

 

最初は青春の爽快感が素敵だと思って,青と夏,Speaking,StaRtとかをずっと聞いて,次にちょっと暗めの曲がいいなと思ってインフェルノアウフヘーベン,パブリック,ツキマシテハあたりを通過しました.

 

で,ファンのおすすめ曲的なやつをみて片っ端からプレイリストに入れていましたが,その中に冒頭で書いた「愛情と矛先」がありました.

 

爽快感があるわけでも暗いわけでもなかったので最初はずっと聞き流していたのですが,メンタルが地獄に落ちたとき,ふとYouTubeに上がっていたライブ映像を見てみました.それがきっかけ.

 

 

愛情と矛先の歌詞解釈については様々な人が書いているのでそっちを参考にしてほしいのですが,この曲を端的に言うと「傷だらけで戦う人に向けた応援歌」らしいです.

 

私はかなり恵まれた環境で育って,身につけた愛嬌と鈍感さで誰かに頼りながらあまり傷つかずに育ちました.日々悩んではいるけど,基本的には前に進むことが当たり前で,悩んでいるのはプラスアルファみたいなところでした.

でも研究室に所属してから,私が持っているものが何一つ効果を持たなくて,これまで通りに過ごしても誰も助けてくれない,卒業できるかさえわからない,不安な日々を送るようになりました.

 

(この「誰も助けてくれない」に気づいたのがつい一週間前なので,そのそも気づくのに二年かかっているのですが)

 

まさに生きていくために,自分の力で戦わなきゃいけない,そんな局面に立ったわけです.

 

でも戦うのは責任を伴うから怖い.誰かに批判されて傷つくのも怖い.

 

私がこれまで避けてきた「戦う」という行為が避けられないことに気づいた今,たくさんの恐怖で胸がいっぱいになりました.

 

そんなとき,「愛情と矛先」で「傷ついた心を癒してあげよう」「錆びついた心を癒してあげよう」と歌うわけです.

 

戦うことは避けられない.それは傷つくことから逃れられないことも示しています.どうしても傷つくことは避けられないけど,その傷ついた心を癒してくれる場所がある,弱い私はその場所があって初めて戦う覚悟を決めることができました.

 

 

そして最後,「大丈夫だよ,安心して,君の強さは偉大なものだ」と続きます.

 

戦って勝てるかわからない.負けることの方が多い.戦う中では心が折れてしまうことも,そんな自分に対して嫌気がさすことも絶対ある.でも,そんな私に「君の強さは偉大」だと言い切ってくれるんです.強さってそもそも一つの尺度で測れるものじゃないから,言われたら本当に自分が強く思えるのです.

 

ああもう,すごくいい曲だな